研究データ公開と論文のオープンアクセスに関する実態調査 (2016/2018)まとめ

文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)の客員研究官として、日本の産学官の研究者を対象に「研究データ公開と論文のオープンアクセスの実態調査」を行っています。2016年調査2018年調査についてお問い合わせいただいたり、言及いただいたりするため(ありがとうございます!)、これまでに発表してきた論文などをまとめました。

(1)ポスターは一目で概要がわかるビジュアル版、(2)紹介記事は解説付きのダイジェスト版です。(3)報告書には集計結果や質問紙を、(4)論文には分析結果を掲載しています。後の方ほど内容が濃くなります。


(1)ポスター

IDCC2020

2018年調査の結果+2016年調査との比較です。オープンサイエンスの進捗状況をみると、2016年から2018年にかけて論文のオープンアクセスは有意にプラス、データ公開はほとんど変化なしでした。zenodoに原寸大ポスターを掲載しています。

幻の1 minute madness

1 minute madness(1分間プレゼン)用にこちらの画像を提出していたのですが、なぜか会場では上のフルバージョンが表示されていました。犬が気に入っていたので、ここにサルベージ。「データ公開に対する懸念とインセンティブの1位は何でしょう? 答えはポスターを見に来てね!」というシナリオでした。


(2)紹介記事

解説付きのダイジェスト版は、STI Horizon誌に紹介記事(レポート)として掲載しています。国内外のオープンサイエンスの動向についても触れています。


(3)報告書

集計結果や質問紙などは、NISTEPの調査資料(Research Material)として公開しています。全30問あまりの結果を全て掲載しています。


(4)論文

分析結果は、論文として発表しています。分野分類は報告書よりも詳細に、Essential Science Indicators (ESI)の22分野を用いています。ジャーナルによるデータ公開要求と実際の公開状況の比較などを行っています。

2016年調査は、論文の受理後に論文を引用する形で報告書を公開していただきました。2018年調査は、先に報告書を公開してから報告書を引用する形で論文を出版します。


追記(2020/09/19)

第4回京都大学研究データマネジメントワークショップの講演資料です。

*卒論の参考にする場合は、以下の学会発表用スライドを参照してください。アカデミックプレゼンテーションの場合は、論文と同じようにIMRADの構成にしましょう。


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